シルク枕カバーの匁数と選ぶ時のポイントについて

はじめに

シルクの枕カバーを販売している際に、よくお客様からお問合せをいたくのが「匁もんめ」についてです。
おそらく、一般の多くの方は「匁」と言われても、あまり良くご存知でないと思います。
今回は、この「匁」についてと、シルク枕カバーに最適な「匁」についても説明させていただきます。
この記事が皆様のお役に立ちましたら、嬉しく思います。

目次

    1.匁(もんめ)とは

    高級感

    まず匁「もんめ」はシルクの品質を示す一つの指標で、1平方メートルあたりのシルクの重さを示します。日本の伝統的な重さの単位です。1匁約3.75グラムです。この数値が高ければ高いほど、シルクの生地は厚く、豪華な感触を持ち、丈夫さも増します。ただし、その分価格も高くなります。
    一般的に、高品質のシルク製品は16~22匁(約60~82グラム)程度であることが多いです。
    ただ、誤解のないようにしていただきたいのですが、匁数が高いから=品質が良いとは一概に言えません。匁数はいわゆるグラム数ですので、グラム数を多くするために偽装されていることもあるからです。
    匁数だけにこだわるのではなく、産地や生地の織り方もポイントです。

    匁数を目安にしたシルク製品の種類

    シルク製品を選ぶ際にひとつの基準となるのが匁数です。
    どのような目的でシルク製品を使うのか、どの程度の耐久性が必要なのか、どのような使用感を求めるのかを考えると良いでしょう。
    そして、予算と使用目的に基づいて最適な匁数のシルク製品を選びましょう。
    ただし、シルク製品を選ぶ際には、匁数だけでなく、シルクの品質、縫製の品質、シルクの生地の種類(例えば、本絹羽二重、シルクデシン・シフォン、シルクサテン、本絹クレープ)も考慮に入れることが重要です。

    1.衣類

    薄手のシルク(16匁以下)は、シルクスカーフや夏のブラウスなどに最適です。中程度の厚さのシルク(19〜22匁)は、シルクシャツやドレスなどによく使用されます。厚手のシルク(25匁以上)は、高級なドレスや冬の衣料品に使用されます。

    2.寝具

    シルクの枕カバーやシーツには、厚手のシルク(19匁以上)が推奨されます。これらの製品は耐久性が必要で、匁数が高いほど製品は長持ちします。また、高い匁数のシルクは豪華な感触を提供します。

    3.インテリア用品

    シルクのカーテンやクッションカバーなどのインテリア用品には、厚手のシルク(19匁以上)が好ましいです。これらの製品は日常的に使われ、耐久性が求められます。

    最適な匁数の枕カバーを選ぶポイント​

    1.快適性と好み

    自身の快適さと好みを最優先に考えましょう。柔らかさ、厚み、重さなど、どのような感触が好みかを確認し、それに基づいて適切な匁数を選びます。

    2.使用環境と季節

    使用する環境や季節に応じて、適した匁数を選びましょう。暖かい気候では薄手の匁数が快適かもしれませんが、寒冷な気候では厚手の匁数が必要となる場合があります。

    3.耐久性と品質

    枕カバーは日常的に使用されるものなので、耐久性と品質にも注目しましょう。高品質のシルク生地と丁寧な縫製が行われた枕カバーを選ぶことで、長く使えるものを選択できます。

    4.予算

    枕カバーの予算も考慮に入れましょう。匁数が高いほど一般的に価格も上がります。予算に合わせつつ、最適な匁数の枕カバーを見つけることが大切です。

    これらのポイントを考慮しながら、自分自身の快適さと好み、使用環境、品質、予算をバランス良く考えることで、最適な匁数の枕カバーを選ぶことができます。枕カバーを選ぶ際には、実際に触って感じたり、信頼できるブランドや製品レビューを参考にすると良いでしょう。

    シルク枕カバーを選ぶ際のポイント

    枕カバーの素材について

    1.シルクの種類

    シルクと言っても織り方によって、様々な風合い、耐久性のものがあります。
    本絹羽二重、シルクデシン・シフォン、シルクサテン、本絹クレープなど、シルクの種類によっても品質が左右されます。
    一般的にシルクのイメージとして、ツルツルしたツヤのあるイメージではないでしょうか。皆様がよくイメージされるシルクはサテンシルクです。
    サテンシルクは経糸1本に対してよこ糸を4~5本飛ばしてから交差させるという織り方になりますので、たて糸とよこ糸の交差する面が少なくなるため、とてもツヤのある生地になります。
    しかし耐久性の面から見た時は、はたて糸とよこ糸との交差する面が少ないため、耐久性は他の織物に比べた場合、あまり良くありません。
    以前にこちらの記事で織り方について詳しく書いてありますので、ご参考になさってください。
    →シルク枕カバーに使用されるシルクの種類 シルクの種類で風合いが違う!?

    ショッピングモールのECサイトなどでよく売られている枕カバーについては、多くのぺージで匁数について表記されており、匁数が高ければ高いほど良いという内容のものも多く見られますが、そう言っている商品の多くはサテンシルクを使用しています。サテンシルクは他の織り方をした平織りシルクの羽二重シルクや綾織りシルクと比べた場合、耐久性に劣っているため、一定の匁数が必要になります。
    匁数のチェックも大事ですが、まずはどういった織り方のシルクを使用しているかに着目していただくのがポイントだと思います。

    2.匁数

    シルク生地の厚みや重さを示す尺度です。
    1匁は約75グラムの重さを表します。シルクの枕カバーでは、一般的には16-2匁の範囲が適しているとされています。

    3.製造工程

    シルク枕カバー縫製

    もちろんのことですが、製造工程にも品質の違いが現れます。
    よくネットショップで売られているものの多くは中国製です。
    中国で大半作ったものを、日本に輸入し、ネームタグなど簡単な作業を日本で行い日本製とうたっている業者もあります。
    どんなに、良い生地で作ったとしても縫製がいい加減であったりすると、すぐに破れてしまったり、色落ちしてしまったりなどのトラブルになることもあります。
    よくその辺りも考慮しながら、ご購入されるのをおすすめします。
    確かに日本製は高くなってしまいますが、品質が良いものであれば長持ちするため、結果安くて品質の悪いものを何度も買い替えるよりもコスパが良くなるということもあります。
    ぜひ、こういった点もシルクの枕カバー選びのポイントになってきます。

    4.耐久性

    枕カバーは毎日の使用に耐えることが求められます。耐久性が高く、長期間使用できる製品が良質なシルク枕カバーとされます。
    耐久性は生地自体の耐久性はもちろんのこと、染色されているものについては、色落ちや色うつりがないかも大事なポイントとなります。

    5.デザイン性

    毎日使うものなので、デザイン性にもこだわってみるのも良いかもしれません。
    ご自身が好きな色であったり、デザインのものを選ばれると、リラックス効果もあり、ゆっくりと睡眠をとれるのではないでしょうか。

    まとめ

    今回は、匁数についてご紹介しました。
    匁数を気にするのも、もちろん大事ですが、他の部分にも着目をして、ご自身にあったシルク枕カバーをお選びいただけましたら幸いです。

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