シルク枕カバーに使用されるシルクの種類 シルクの種類で風合いが違う!?

目次

    はじめに

    皆様は、シルクと言えばどんなイメージを持たれますか?
    『ツルツルしている』、『ツヤツヤしている』、『サラサラしている』というイメージでしょうか?
    シルクと言っても、織り方や使う生糸によっては風合いがいろいろ変わります。今回はシルクの枕カバーに使用されるシルクについてお話をしていきたいと思います。
    シルクの枕カバーをお選びいただく際の参考になりましたら幸いです。

    シルクの種類(織り方の違い)について

    シルクにもいろいろな織り方によって種類があるのはご存知ですか?
    シルクの種類によっては、風合いや強度が変わってきます。基本的な織り方には、平織(ひらおり)、綾織(あやおり)、繻子織(しゅすおり)の3種類が基本であり、「三原組織」と呼ばれています。

    シルクの種類:平織(タフタ)の特徴

    平織り組織経糸と緯糸が1本ずつ交差した織り方です。1本ずつ交差しているため、表裏がなく経糸と緯糸の接触点が多いので、生地も丈夫で、摩擦にも強くなります。伸縮性はありません。
    シルクで平織の生地で代表的なものは羽二重シルクです。薄くても丈夫でなめらかな肌ざわりが特徴です。

    強度:
    5/5
    伸縮性:
    0/5
    シワになりにくい:
    2/5

    シルクの種類:綾織(ツイル)の特徴

    綾織りシルク経糸と緯糸が2本ずつ抜かして交差した織り方です。経糸と緯糸が交差しているところが斜めに表れるので、斜文織(しゃもんおり)とも呼ばれています。平織に比べると摩擦強度は落ちますが、伸縮性がありしわになりにくいという特徴があります。代表的なものはデニムが皆さん一番イメージできるのではないでしょうか。シルクではスカーフに使われることが多いです。

    強度:
    3.5/5
    伸縮性:
    4/5
    シワになりにくい:
    4/5

    シルクの種類:繻子織(サテン)の特徴

    サテン織経糸と緯糸の交差する点を目立たないように、表面に経糸もしくは緯糸を長く浮かせた織り方になります。なめらかで、ツルツルした肌ざわりで、光沢がとてもきれいで高級感があるのが特徴です。交差が少ない分、摩擦に弱く、ひっかかりやすくデリケートな生地になります。

    強度:
    2/5
    伸縮性:
    2/5
    シワになりにくい:
    2/5

    シルク枕カバーに最適なシルクの種類は?目的によって自分に合ったシルクを選ぼう

    シルクの枕カバーを選ぶ時、どこに重点をおくかで生地選びも変わってきます。あなたは枕カバーに何を求めますか?
    目的別に最適な生地をご紹介します。

    肌ざわりがツルツルしているものが良いと思っている方

    肌ざわりがツルツルしたものが良いと思われる方は、サテン織のシルク枕カバーを選ぶのが良いと思います。ただ、ツルツルなので寝相の悪い人は枕がよく動いてしまうということもありますので、片面タイプのものを選ぶのがおすすめです。サテンシルクの枕カバーは中国製のものが多く、中にはポリエステルとシルクが混ざった100%シルクではないものもあるようなので、購入の際はシルク100%のものを選ぶように注意してください。

    しわになりにくく、耐久性のあるものが良いと思っている方

    生地の機能性が高いものを選びたい方は綾織シルクの枕カバーをお選びください。伸縮性もあり、シワになりにくいので、お手入れがしやすいです。肌ざわりもサテン程ツルツルしていないものの、シルク独特の柔らかな肌ざわりです。

    サテンシルクのシワの付き方
    サテンシルクのしわの付き方
    綾織りシルクシワの付き方
    綾織シルクのシワの付き方

    まとめ

    一言でシルクと言っても、種類(織り方)によってシルクの風合いも変わり、機能性も少しずつ違いますので、ぜひシルクの枕カバーをお考えの際はシルクの種類についても着目して考えていただければ、よりご自身に合ったシルク枕カバーをお選びいただけると思います。

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