美肌の大敵!乾燥肌。どうして乾燥肌になってしまうのか、お肌のしくみについて

はじめに

吾輩は猫である。名前はまだない。どこで生れたか頓と見当がつかぬ。何でも薄暗いじめじめした所でニャーニャー泣いていた事だけは記憶している。

1.お肌の潤いに重要な3大因子

肌の表面にある角質層は、外的刺激からお肌を守るため大切な部分です。健康的なお肌は、角質層に20%程の水分を保持し、外からの刺激から肌を守ってくれる「バリア機能」となります。角質層に適度な水分を保持するためには、重要な3大因子が関係しています。

角質層

角質層の構造

天然保湿因子(NMF
約半分がアミノ酸でできています。肌のもつ「天然のうるおい成分」です。
親水性が高く水分を吸着する働きがあるので、お肌のうるおいを保つはたらきがあります。

・皮脂膜
皮脂腺から分泌される皮脂と汗腺からでる汗によって作られる「天然の保湿クリーム」です。皮脂膜は角質層の上に膜をはり、天然保湿因子(NMF)が保っている水分の蒸発を防いだり、雑菌の侵入や繁殖を防いだりお肌を守るはたらきがあります。

・角質細胞間脂質
お肌の角層内で角層細胞同士のすき間を埋める油分でできた成分。細胞間脂質にはセラミドや、コレステロール、遊離脂肪酸といった成分が含まれており、この細胞間脂質は肌の中の水分を留めるはたらきがあります。

 この3大因子のバランスがとれていることで、健やかな潤いのあるお肌になり、このバランスが崩れることにより、お肌の水分が失われ乾燥肌になってしまいます。乾燥肌になってしまうと、「バリア機能」が低下し、肌本来の水分を保持する事が難しくなり、また様々肌トラブルにつながることになってしまいます。

では、なぜ、角質層にお肌の水分を保持できなくなってしまうのでしょうか…。

2.お肌の乾燥の要因と予防策

乾燥肌になる要因は人それぞれ。年齢や性別によっても原因が違ったりしますが、主に下記のような事が考えられます。

原因1.空気の乾燥
空気が乾燥していると、お肌の水分が蒸発しやすい環境となってしまいます。お肌にとっては湿気はお肌の潤いを保つためには大切なものです。肌の乾燥を防ぐには、湿度が60%以下になってしまうと、お肌が乾燥しやすくなってしまうので、注意が必要です。

保湿を行う

予防策:洗顔後は、化粧水などでお肌の保湿を行い、その後は、化粧水の水分が蒸発しないように、保湿クリームなどで、水分を閉じ込めることが大切です。
また、お部屋が乾燥しないよう、加湿器などを利用し湿度を調整し、冷暖房の風が直接お肌に当たって乾燥しないように気をつけてください。

原因2.紫外線によるダメージ

紫外線のダメージ

紫外線をあびるとお肌の表皮がダメージを受け、バリア機能が低下し乾燥肌になってしまいます。また乾燥肌になってしまった状態のお肌に紫外線をあびると、紫外線のダメージをより受けやすくなり、シミ・シワの原因にも…
また、紫外線を浴び続けてしまうと、角質層が厚くなり、ゴワゴワとした肌になってしまうことも…。

予防策:日焼け止めをこまめに塗り、日傘などで直射日光を浴びないように、気をつける。
また、日焼けをしてしまった際は、たっぷりと化粧水でお肌を保湿し、ワセリンなどでお肌の水分が蒸発しないように保護しましょう。

原因4.加齢によるお肌の保湿力の低下
加齢によりお肌の新陳代謝が低下し、皮脂の分泌量などが減少し、また水分を保持する機能も低下するため乾燥肌になります。また免疫力も低下してしまうので、いろいろな肌トラブルを起こしやすくなります。
予防策:

 

原因3.不規則な生活・寝不足・喫煙・偏った食事などの生活習慣

ストレスのある生活

何かとストレスの多い日常ですが、寝不足や、喫煙、偏った食事などで、お肌の状態は悪くなってしまいます。特に睡眠、食事は健康を保つためにもとても大事ですし、美肌を保つためにも大切になってきます。筆者も毎日寝不足が続き不規則な生活が続いた時には、大人ニキビがたくさんできてしまい、とても悩みました。ありとあらゆる方法を試してみましたが、改善されず…。生活スタイルの見直しをしたところ、今では大人ニキビはすっかりキレイになりました。普段の生活を見直すのは難しいかもしれませんが、肌質が改善することもありますので、できるところから少しずつ規則正しい生活になるように、心がけてみてください。

予防策1.入浴方法:ストレスを緩和するためにも、40度までのお湯に10分前後ゆっくりと湯船に浸かることも大切です。高い温度のお湯に浸かっていますと、必要な皮脂まで落としてしまい、乾燥肌になってしまうこともあるため、40度前後にされるのをおすすめします。湯船に浸かることで、血液の循環も促され質の良い睡眠をとることもできるので、おすすめです。

予防策2.睡眠:午後10時~午前2時までに成長ホルモンが最大に分泌されます。この時間内までには、睡眠をとるように改善してみましょう。日中のストレスの緩和、老化の進行を抑制すると言われています。
参考URL:「睡眠のゴールデンタイムとは?成長ホルモン分泌のための睡眠方法」https://www.sunstar-shop.jp/column/article/20210324.html

予防策3.バランスの良い食事:食事は肌質改善のためだけでなく、健康のためにもバランスの良い食事を心がけることはとても大事です。ビタミンA、C、Eは活性酸素の働きを抑えます。わかりやすく言い換えますと、老け防止になります。ビタミンBはお肌の保護につながり、タンパク質は、肌はもちろん筋肉や内臓など健康を保つために必要な栄養成分です。ビタミンBやたんぱく質は新陳代謝を高めるためにも大切な栄養素になります。他にもたくさんの必要な栄養素があります。自己免疫力を高めるためにも、バランスのとれた食事を心がけるようにお勧めします。

原因4.加齢によるお肌の保湿力の低下

加齢による保湿力の低下

加齢により新陳代謝が低下し、皮脂の分泌量などが減少し、また保湿する機能も低下するため乾燥肌になりがちです。また免疫力も低下してしまうので、いろいろな肌トラブルを起こしやすくなります。なるべくお肌の老化を遅らせるために、どうすればよいのでしょうか。

予防策:年齢により、必要なお手入れ方法も変わってきますが、基本は、上記のように湿度を保つ、日焼けを予防する、規則正しい生活を送るなどの予防策をとっていただくのが良いと思います。前述した内容は、美しいお肌を保つために大切な基礎になってきます。なるべくストレスがない生活を心がけてください。

3.洗顔方法について見直してみる

1.お湯での洗顔を避ける。
 お湯での洗顔は必要な皮脂までも落としてしまう可能性があるため、なるべく人肌程度の少し冷たいぐらいのぬるま湯で洗顔するようにしてください。
2.洗顔料を見直してみる
よく泡立つ洗顔料は、界面活性剤や合成界面活性剤が多く含まれていることもあります。またそれらはお肌に残留物が残りやすく肌荒れ、皮脂の取り過ぎの原因にもなります。また十分にすすいだとしても、逆にすすぎ過ぎることでお肌に負担をかけてしまうことになります。なるべく無添加の洗顔料を選ぶようにしてはいかがでしょうか。洗顔後つっぱった感覚がある場合や肌トラブルが起きやすい場合は、洗顔料を見直すのをお勧めします。

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